「保険証」のお話

川崎市宮前区鷺沼の歯医者、さくらクリニックのブログページです。

こんにちは。受付の池田です。

今回は受付業務にかかわる「保険証」のお話をしていきたいと思います。

長年受付業務をやっていますので医療事務に関わる業務もしていますが

やはり「保険証」って色々難しいなあと思うことが多々あります。。。

目次

保険証と国民皆保険について

まず歯医者に関わらず、内科などの病院や調剤薬局などに行くと保険証を求められますよね。

社会保険や国民保険などに入ってるとおもいますが、これは普段保険料を納付している代わりに保険対応の治療や処方などにかかったお金の一部だけを自己負担で支払い、残りは払ってもらえる制度です。

日本は国民皆保険制度というものがあるため、「あんまり病院にかかることもないし保険料も高いから払いたくないなあ」ということはできないです。

会社に勤めていれば社会保険等に入ることになりますし扶養であれば同じ保険の扶養者になったり、それ以外であれば国民保険に加入する義務があります。

このおかげで万一の時にも適切な処置が受けられるようになっているそうです。

 

もし健康保険に入っていない場合に受診すると当然「全額自費」になってしまいます。

初診時に「事情があり保険未加入なのですが・・」と相談を受けたことも数回ありますが、その場合は全額自己負担の旨お伝えして応急処置等でとりあえずすましたり…などありました。

この場合は患者さん側も医院側も了承済なのでいいのですが・・・。

 

退職済みの保険証を使っていた場合どうなるのか

困ったケースは「退職済みの保険証を使っていた」場合です。

もちろん退職した会社の保険証は使用できないのですが、会社の回収が遅れたり等で資格がないことを知らずに使ってしまう患者さんがたまーーにいらっしゃいます。

この場合はというと病院側は保険証の確認が取れてしまっていますし(実際には無効ですが退職の旨の記載はないので有効かどうかわかりません)、

患者さんも使用できると思って使ってしまうので結構金額が高くなる治療も通常どおり進めますので、保険失効中にかかった金額が多くなったりします。

 

この場合どうなるかというと、数か月後に健康保険組合側(以後健保とします)から病院に「●月●日で退職しているのですでに資格失効していますよ」と連絡がはいります。

病院側では自己負担額の3割は頂戴してますが、患者さんは残りの7割を健保側に通常支払いしてもらうのですが退職して保険資格が失効しているのでもちろん支払ってもらえません。

私たち病院側は「患者さんが退職後にもかかわらず提示されたのでこちらの確認ミスではありませんよ~ちゃんと回収してくださいね~」というような書類を健保にお返しします笑。

そうするとのちに健保から保険証を使用した本人へ「請求負担した分を返還してください」と残りの7割請求書が届くような仕組みになってます

結局全額自己負担になりますので退職後の保険証にはくれぐれも気を付けてくださいね。

退職後に在職中の保険証を使用してしまうのは次のような理由が多いようです。

•退職月の月末まで使用できると思っていた。

•勤務先から保険証の返還を求められなかったのでそのまま使用できると思っていた。

•保険証を医療機関窓口に提示したら使えた。

•次の保険証ができるまでしかたなく使った。

クレジットカードのようにその場で有効かどうか分かればこういったケースも減るのですが・・

 

保険証のオンライン資格確認

と、いうところで最近「オンライン資格確認」というような言葉を耳にしたことがありませんか?

今まではアナログ式に保険証に書かれた事項のみ確認をしていたのをリアルタイムでオンライン確認ができるというものです!

専用端末に保険証やマイナンバーカードをおいて認証させて確認できるものです。

実際に早い病院では導入されているみたいですが当院は端末は届いているものの、手続きや工事、使っているレセコン(医療用システム)側がまた対応開発中なのでまだ少し時間がかかりそうです。

実際に導入されたらまたブログにてお知らせしますね!

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